読書感想文

タイトル通り読書の感想です

すばる 2021年5月号 自分で名付ける

これ、最終回なのか。ということは、前に文章があるわけだ。だけど、いまとなっては仕方がない。
冒頭、そういえば、で始まっている。前から続いている文章があって、それを断ち切っているわけだ。それが何だかわからない。
次に続くのが、父親に子守唄を歌ってもらった記憶がない、という文章。
想像するに、前の文章は「子守唄」か「父親」、そのうち、「子守唄」ではないだろうか。わからないので、取りあえずそういうことにしておこう。
Oというのは子どものことだろうか。子守唄を歌おうと思って気付いたのだ。
母親に聞いたら、父親がそんなことするわけない、という返事。
父親は、地質学の研究者で、調査で数か月帰らないこともある。わたしが幼かったころ、久しぶりに父親が帰ってくると、父親のことをすっかり忘れているので、恐怖で泣き叫んだ。
母親の世代は、女性が子育てをするのが当たり前で、男性が乳母車を押しているのを見て驚いた。Xも子守唄を歌うことこそしないが、絵本読みぐらいはやる。
自分が子守唄を歌うことにする。北原白秋のとねんねんころりよの子守唄が記憶に残っている。だが、しっくりこないし戸惑うし恥ずかしい。
だからといっていい曲だと泣いてしまう。たとえば、大きな古時計
たいていの歌は囁き声で歌うと子守唄になる。ただ、絵本と違って、手持ちが尽きてしまう。歌は短いのだ。
そこで、歌詞を変えながら歌う方法を編み出す。無限のバリエーションである。
夫婦別性は後退してしまった。タイトルからしてテーマは夫婦別姓だったのね。
2020年12月。第5次男女共同参画基本計画から夫婦別性という語が消された。
結婚すると名前を奪われる。法人カードは戸籍名。国民健康保険も戸籍名。
大検を受けるための専門学校はためになった。
英語の授業。アメリカから日本に来た野球の審判。teachという言葉を使った。上から目線なのだ。
歴史の先生。事実婚をしていた。
法的に家族ではないけど、家族という人々。
出産したとき。夫婦として接してくれたが、病院としては、夫に説明は出来ないし、ICUに入れさせない。
児童手当の申請。子どもを養っている人に支給。
児童扶養手当の対象ではないと言われる。男性と同居しているから。母子家庭みたいな家庭で子どもを養っている人に支給される。
配偶者控除。配偶者の年収が100万円以下なら住民税がゼロ。103万円以下なら所得税がゼロ。
カルディって喫茶店か。ランニング用ベビーカー。
母性という感情。
資本主義社会。男性、父性、仕事。女性、家事と育児、母性。男性も女性も社会も疲弊してしまう。
「保護者」というのがいい。